ペットがいるとマンションの査定額に影響する?下げないためのポイントとは
ペットがいるマンションを売却する際、査定額が低くなるのでないか?と気になる方も多いでしょう。
ペットがいるマンションの査定額を下げないためには、ポイントを押さえて対策する必要があります。
そこで今回は、ペットがいることがマンションの査定額に影響するのか、査定額を下げないための注意点や、マンションの査定でチェックされるポイントについて解説します。
ペットがいるマンションの売却をご検討中の方は、ぜひご参考になさってください。
ペットがいるとマンションの査定額に影響する理由
ペットがいるマンションを売却するにあたって、査定額が低くなることを懸念する方が多くいらっしゃいます。
結論からいうと、ペットを飼っていることだけが理由で、マンションの査定額は下がりにくいです。
つまり、ペットの飼育自体が直接的に査定額に影響するわけではないのです。
とはいえ、実際にペットがいるマンションと、ペットがいないマンションの査定額を比較すると、ペットがいるマンションのほうが査定額が低くなる傾向にあります。
それはなぜなのか、考えられる理由として、以下のようなことが挙げられます。
理由1:においが染みついている
ペットを飼っていると、室内に動物のにおいが染みつく場合があります。
住んでいる方は慣れているため、外から帰ってもそれほどにおいを感じないかもしれません。
しかし、ペットには動物独特のにおいがあります。
そして、そのにおいは、壁紙やカーペット、ソファ、カーテンなどに染みつきます。
そのマンションに住んでいる方以外は、玄関に入った時点でにおいを感じるため、不快に思う場合も少なくありません。
においはマンション査定のマイナス評価となる原因の1つなのです。
理由2:傷や汚れが目立つ
ペットがいるマンションは、傷や汚れが残っているケースが少なくありません。
ペットを飼っていると、壁や床、柱などにひっかき傷を作ったり、尿などで汚れたりといったことが起こり得ます。
傷や汚れがついたまま査定を受ければ、価格は低くなるでしょう。
ペットがいるマンションの査定額を下げないための注意点
では、ペットがいるマンションを売却するにあたって、どうすれば査定額を下げないようにできるのでしょうか。
査定を受けるうえで注意すべきことがあれば、知っておきたいですよね。
そこで次に、ペットがいるマンションの査定額を下げないための3つの注意点について解説します。
注意点1:傷を修繕する
先述のとおり、ペットがつけたひっかき傷などがあると、査定額が下がる可能性があります。
そこで、査定を受ける前に、傷を修繕しておきましょう。
といっても、大がかりなリフォームは不要です。
なぜなら、リフォームしても、その費用を回収できない可能性が高いうえに、買主の好みに合わないとかえって売却しづらくなるからです。
傷の修繕は、自分でできる範囲でおこなうと良いでしょう。
たとえば、以下のような箇所に注目して、傷がある箇所を修繕してください。
クロス
ペットの爪で壁のクロスがめくれてしまっている場合は、専用の瞬間接着剤で修繕できます。
部分的にクロスがなくなっている場合は、補修箇所より一回り大きいサイズの壁紙を用意して貼るのがおすすめです。
クロスの継ぎ目部分は、ローラーなどを使ってなじませると目立ちにくいですよ。
フローリング
擦り傷程度であれば、フローリング用補修剤の補修材を塗り込んで埋めます。
フローリングに合う木目調の補修テープを貼るのもおすすめです。
深い傷には、パテを傷に埋めて成型する方法もあります。
いずれもホームセンターなどで購入できるため、安価で補修することが可能です。
注意点2:におい対策をする
家具などに染みついてしまったにおいは、換気や消臭スプレーだけでは除去できません。
カーテンやカーペット、ソファなどは、思い切って処分することを検討しましょう。
ペットのにおいは、クロスにも染みつきます。
クロスにも使用できる洗剤を使って表面を拭けば、ある程度のにおいは取れるかもしれませんが、強くにおいが残っている場合は、クロスの張り替えがおすすめです。
クロス全体を自分で張り替えるのは難しいため、業者に依頼すると良いでしょう。
費用は、10帖の部屋で約7万円が相場です。
コストを抑えたい場合は、リビングのクロスだけを張り替えるなど、ピンポイントでも効果が望めます。
注意点3:ハウスクリーニングを利用する
室内の汚れがひどかったり、においが強すぎたりと、自分では対処できない場合は、ハウスクリーニングを利用するのがおすすめです。
汚れやにおいだけでなく、ペットがいるマンションは、ダニなどが発生しているかもしれないと懸念する買主もいます。
ハウスクリーニングをおこなうことで、汚れやにおいを除去できます。
また、ダニなどに対する懸念も払しょくされるため、買主も気持ち良く購入を検討できるでしょう。
ペットの有無に関わらずマンションの査定でチェックするポイント
ペットがいると、傷や汚れ、においなどが原因で査定額が下がる可能性があることを前章で解説しましたが、マンションの査定時には、ほかにもチェックされるポイントがあります。
そこで最後に、ペットの有無に関わらず、マンションの査定額に影響するポイントについて解説します。
ポイント1:立地条件
マンションの査定には、立地条件が大きく影響します。
駅から近いエリアは、通勤・通学に便利なだけでなく、買い物ができる施設や病院などが集まっていることが多いです。
そのため、生活の利便性が高いことから、一般的には駅に近いほどマンションの資産価値が高くなります。
駅周辺でもとくに人気があるのは、駅まで徒歩10分以内の立地です。
また、ファミリー層には、学校や大型の商業施設が近い立地も人気があります。
ポイント2:築年数
建物は、年月の経過とともに劣化してくことから、マンションの築年数も査定額に影響します。
築年数が新しいほど資産価値が高く、築10年以内であれば、新築時の70%~80%の資産価値があるのが一般的です。
ただし、築年数が古いマンションでも、立地条件が良い場合は、高値での売却が望めます。
また最近は、新しいマンションより、築年数が古くても価格が安いマンションを購入し、自分好みにリフォームする方も増えています。
したがって、築年数だけが査定額に影響するわけではないため、築年数が古いからといって査定額が低くなるとは限りません。
ポイント3:間取り
マンションの購入を検討する方は、家族構成やライフスタイルに合わせた間取りの物件を探します。
たとえば、ファミリー層であれば、子ども部屋を確保するために、部屋数の多いマンションを選ぶでしょう。
二人暮らしの方には、2DKや2LDKが人気です。
マンションがある立地が、どのような方に需要があるのかも、査定額に影響するため、需要に合った間取りかどうかもチェックされるポイント1つだといえます。
まとめ
ペットがいるマンションは、査定額が低くなると思われがちですが、ペットがいることだけが影響するわけではありません。
ペットがいることで、傷や汚れがひどかったり、においが染みついていたりなど、通常のマンションよりマイナスな点が多いと、査定額が低くなる可能性があります。
したがって、ペットがいるマンションを売却する際には、傷の修繕やにおい対策などをおこない、また物件のアピールポイントをしっかり伝えて、高値売却を目指しましょう。