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注文住宅の特徴とは?購入のメリット・デメリットもご紹介

購入の豆知識

二見 敬祐

筆者 二見 敬祐

不動産キャリア11年

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注文住宅の特徴とは?購入のメリット・デメリットもご紹介

注文住宅は、ご家族の希望が反映しやすく、理想的なマイホーム購入につながる選択肢です。
一方で、建売住宅との違いなども知って検討することが、失敗しないマイホーム購入のコツともいえます。
今回は、注文住宅の概要や特徴、建売住宅との比較もまじえたメリット・デメリットについて解説します。

「注文住宅」とは?建売住宅を購入する場合との違いも解説

「注文住宅」とは?建売住宅を購入する場合との違いも解説

住まいの種類は、注文住宅と建売住宅に大別することができますが、注文住宅は、さらにフルオーダーやセミオーダーに分かれます。
まずは、注文住宅とはどのようなものか、概要や特徴などから解説します。

自由設計が可能な「注文住宅」

注文住宅とは、所有する土地や購入した土地に、自由設計で建築する一戸建て住宅のことです。
最初に注文があり、それをもとに形にしていく住まいともいえます。
設計の自由度は、細部まで施主がこだわってつくる場合や、指定された範囲から仕様を選ぶ場合など、ケースによってさまざまです。
一方、建売住宅とは、土地付きの一戸建て住宅のことです。
建売住宅は間取りなどを決めて建てるのではなく、すでに完成された住まいを購入するため、注文住宅とは対をなす概念といえます。
なかには、完成前に販売されている建売住宅もありますが、設計の内容は決められています。
それぞれの種類に良さはありますが、注文住宅の場合、設計の自由度はケースで異なるものの、間取りなどを決めて建てられる点が大きな魅力です。

フルオーダーの特徴

フルオーダーとは、1~10まですべて自分でこだわって建てられる注文住宅です。
間取りのほかにも、階数や広さ、水回りや居室の設備など、室内はもちろん外観まで注文をもとに決めていきます。
たとえば、内装に天然の無垢材を使用し、年月が経つほどに味わいの出る住まいにすることも可能です。
家族が集まるリビングが散らからないように、収納までの動線をスムーズにしたり、居室のひとつを介護がしやすい間取りにしたりといった工夫も取り入れやすいでしょう。
フルオーダーによる注文住宅とは、家族の思いにこだわりながら、時間や予算にもゆとりがある場合におすすめの選択肢といえます。

セミオーダーの特徴

注文住宅の購入では、フルオーダーのほかに、セミオーダーを検討することもできます。
セミオーダーとは、ある程度決められたパターンのなかから、仕様などを決めて家族に適した住まいを建てる注文住宅です。
ただし、セミオーダーのなかでも、ケースによって選択の範囲や自由度が異なってきます。
たとえば、価格帯やカタログなどで選択の幅が設けられている場合もあれば、壁紙は「ビニールクロスからの選択」などのように指定されている場合もあります。
セミオーダーの注文住宅とは、部分的にこだわりたい箇所があり、時間の効率も大切にしたい方におすすめの選択肢です。
品質が安定しており、フルオーダーよりコストダウンしやすいことも、セミオーダーの魅力といえます。

自由度が魅力!注文住宅を購入するメリットをご紹介

自由度が魅力!注文住宅を購入するメリットをご紹介

不動産購入で、注文住宅を選ぶメリットは、複数あります。
ここでは、建売住宅とも比較しながら、注文住宅を購入するメリットについてご紹介します。

こだわりの建築ができる自由度の高さ

注文住宅を購入した場合に得られるメリットのひとつが、こだわりを反映しやすい、設計の自由度です。
建築に関する法的なルールや、技術的な支障がなければ、フルオーダーで自分好みの住まいを建てることも可能です。
建売住宅の場合は、こだわりたい部分があっても、すでに建物が完成しているため、組み込むことが難しい部分があります。
一方、間取りから細部までこだわることができるのは、注文住宅を購入する醍醐味です。
設計の自由度の高さが、ひいては、自分たちだけの1点ものの住まいを実現することにつながっています。
設計者との打ち合わせ時には、希望するイメージをできるだけ具体的に伝えることも、理想的な住まいに近づけるポイントです。
また、こだわりを詰め込むだけでなく、家族にとって必要性の低い設備などは、思い切ってカットすることも可能です。
重要な部分に予算を使い、不要な部分は抑えるなど、費用のかけ方を調整できるのもメリットといえるでしょう。

建築プロセスを確認できる

通常、建売住宅は完成した建物を見て購入を決めるため、建築中の状況は確認できません。
しかし、注文住宅を購入する場合は、注文があってから住まいづくりがはじまるため、建築プロセスを自分で確認できることもメリットです。
施主が建築プロセスを確認できることにより、工事の状況を知れることはもちろん、現場にも良い緊張感を与えることができます。
施工の詳細をご自身で見極めることは難しくても、建築現場の整理整頓や掃除が行き届いているかなどを見るだけでも参考になります。
工事が細やかな配慮のもとにおこなわれているかを知る際、近隣への配慮などができている現場かどうかは、判断材料のひとつになるでしょう。
また、自分で分からないことであっても、現場を見て、営業担当に質問できることもメリットです。
実際に現場を確認し、質問もクリアにするうちに不安も軽減され、より安心できる住まいを得ることにつながります。

不動産購入で押さえておきたい!注文住宅のデメリット

不動産購入で押さえておきたい!注文住宅のデメリット

注文住宅の購入には、建売住宅にはないメリットがある一方で、デメリットもあります。
ここでは、購入を検討するにあたって、メリットとあわせて押さえておきたいデメリットも解説します。

コストが高くなる傾向

注文住宅を購入する場合、コストが高くなる傾向にあることはデメリットです。
自由設計が可能な注文住宅では、こだわりを詰め込み過ぎると、予算オーバーになることもあり得ます。
予算オーバーといったコスト面のデメリットを防ぐには、こだわりに優先順位をつけて、費用の調整することです。
最初は注文内容を抑え、プランニングをするなかで、譲れないこだわりを加えていくような進め方もおすすめです。
コストも重視した注文住宅を検討するなら、セミオーダーを選択するのも良い手段といえます。
この場合は、オプションや間取り変更などで、結果的にコストが大きくならないよう注意することがポイントです。
また、お金にまつわるデメリットとしては、ローンを利用した資金計画が複雑になりがちなことも挙げられます。
住宅ローンは、原則、建物が完成している場合に利用することが可能です。
注文住宅の場合、土地の購入代金のほか、建築の着工金や中間金などが必要になりますが、これらの支払いは建物の完成後の融資ではタイミングが遅くなります。
必然的に、土地先行融資やつなぎ融資を利用しますが、金利が通常の住宅ローンよりも高くなることが注意点です。

入居までの時間がかかる

建売住宅は、完成している住まいを購入するため、入居までスピーディーなことが特徴です。
注文住宅の購入をする際は、建物が完成するのを待つことになるため、入居までに時間がかかることがデメリットになります。
契約してからプランニングをおこない、工事から引き渡しまでの時間を見ておく必要があります。
しかし、工期を短縮できる工法を選択したり、入居したいタイミングにあわせてスケジュールを計画したりといった工夫もできるでしょう。

購入前に仕上がりを見られない

購入後に、建物がすでに建っていて、入居をイメージしながら確認できるのが建売住宅です。
一方、注文住宅の場合は、こだわりの注文をもとに建築するため、当然ながら完成し建物を見て検討することはできません。
完成するまで仕上がりがわからないことはデメリットですが、打ち合わせに入ると、パースやCGなどを見れる場合があります。
完成図などが、建物のイメージを補完する参考にできるでしょう。

まとめ

設計の自由度が高く、家族のこだわりを反映しやすいことが、注文住宅を購入する大きな魅力です。
いちからこだわるフルオーダーもありますが、コストを抑えやすいセミオーダーの注文住宅もあります。
セミオーダーの場合は、注文や選択できる範囲を確認して検討することがおすすめです。


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