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リノベーションと新築はどちらがおすすめ?メリット・デメリットをご紹介

購入の豆知識

二見 敬祐

筆者 二見 敬祐

不動産キャリア11年

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リノベーションと新築はどちらがおすすめ?メリット・デメリットをご紹介

リノベーションの人気が高くなっている近年では、新築住宅を購入するのではなく中古住宅を買ってリノベーションする方も増えてきました。
しかし、新築とリノベーションにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、後悔しないためには両者を理解したうえで選ぶことが重要です。
この記事では、リノベーションと新築にかかる費用相場やメリット・デメリット、それぞれに向いているケースをご紹介します。

リノベーションと新築の費用相場

リノベーションと新築の費用相場

住宅を購入するにあたって、購入費用がどの程度かかるのかは重要なポイントです。
以下では、それぞれの費用相場をご紹介します。

新築の費用相場

住宅金融支援機構のフラット35利用者調査によれば、2021年の土地を含む注文住宅の全国平均価格は4,455万円であり、新築マンションは4,528万円でした。
これらの金額は単なる平均であり、土地の価格やハウスメーカーによっては、これよりもやや安価になる可能性もあります。
土地の利便性などを勘案すると、4,000万円前後が一般的な費用相場と考えられます。

リノベーションの費用相場

中古物件を購入してリノベーションする際には、住宅の購入費用にくわえて工事費用が必要です。
国土交通省が実施した令和2年度住宅市場動向調査によれば、中古一戸建ての購入費用の平均は2,894万円、中古マンションの購入費用の平均は2,263万円でした。
工事費用は工事の内容によって異なりますが、1㎡あたり15万円~20万円が目安です。
したがって、専有面積が75㎡のマンションの場合、工事費用は1,125万円~1,500万円が適切な目安とされます。
一戸建てのリノベーションにおける工事費用も物件の状態によって変動しますが、一般的には1,000万円~1,500万円ほどが見込まれるでしょう。
このため、リノベーションの工事費用を1,000万円と仮定した場合、中古一戸建ての総額は3,894万円、中古マンションは3,263万円が相場とされます。

リノベーションと新築の費用の比較

リノベーションと新築には、購入費用や工事費用とともに維持費にも違いがあります。
そのなかでとくに異なる点は、固定資産税です。
中古住宅は建物の価値が低くなっているため、新築に比べて建物にかかる固定資産税が低くなります。
その結果、リノベーションは新築よりも固定資産税の負担が軽減されるケースが多いです。
ただし、リノベーションの内容によっては、固定資産税が増加する可能性もありますので、注意が必要です。

リノベーションと新築それぞれのメリット・デメリット

リノベーションと新築それぞれのメリット・デメリット

リノベーションと新築には、それぞれメリットとデメリットが存在します。
マイホームを購入してから後悔しないためにも、メリットとデメリットの両方を把握しておきましょう。

新築のメリット・デメリット

新築物件には、以下のようなメリットがあります。

●耐震性への心配がない
●住宅ローンを有利な条件で組みやすい


新築は現行の耐震基準に準拠して建設され、そのためには耐震性はもちろん、断熱性能などにも心配がないというメリットがあります。
また、新築は高い資産価値を有しているため、住宅を担保にした住宅ローンを有利な条件で組むことができるのもメリットです。
一方で、新築の主なデメリットは以下の2点です。

●費用が高い
●良い条件の土地を見つけるのが難しい


新築はリノベーションと比較して、費用が高額になりがちなデメリットがあります。
また、一戸建てやマンションともに人気が高い土地から売れていくため、好条件の土地を見つけるのが難しい点もデメリットです。
もし運良く良い条件の土地を見つけられても、土地の購入費用が高額になる可能性も考えられます。

リノベーションのメリット・デメリット

中古物件を購入しておこなうリノベーションには、以下のようなメリットがあります。

●費用を安く抑えられれる
●物件の選択肢が多い


中古物件は新築よりも経済的で、工事費用を含めてもコストを抑えられるメリットがあります。
また、中古物件は一戸建てやマンションともに流通量が多く、選択肢が豊富です。
そのため、人気のエリアでも新築用の土地が入手しにくい場合でも、中古物件から選択することができる可能性があります。
一方で、リノベーションには以下のようなデメリットも存在します。

●ローンの条件が厳しくなる
●物件そのものの寿命は変わらないことが多い


中古物件は担保価値が新築よりも低くなりがちで、それによりローンの条件が厳しくなることが多いデメリットがあります。
また、中古物件をリノベーションしても建物構造が新築同様になるわけではなく、物件の寿命があまり変わらない場合もあります。
とくに古い物件の場合、寿命を延ばすために大規模な耐震補強工事が必要となり、これには高額な費用がかかる可能性も考えられるでしょう。

リノベーションと新築はどちらが向いている?

リノベーションと新築はどちらが向いている?

リノベーションと新築にはそれぞれメリットとデメリットがあり、ケースによって向き・不向きがあります。
それぞれに向いているケースをご紹介します。

新築が向いているケース

新築が向いているのは、以下に該当するケースです。

●予算に余裕がある
●同じ住宅でなるべく長く暮らしたい
●しっかりした構造の中古物件を探す余裕がない


理想の住宅を建てるための十分な予算がある場合、リノベーションよりも新築が適しています。
注文住宅ではデザインや間取りなどを自由に決められるため、経済的な余裕がある場合は新築を検討する価値があります。
また、住む期間が長い場合も新築がおすすめです。
新築の一戸建てなら、途中でリノベーションをおこなえば、合計で60年から80年の暮らしを実現することが難しくありません。
長期間住むだけでなく、資産価値を長期間維持できるため、将来的にお子さまに住宅を引き継ぎたい方にも適しています。
さらに、中古物件のなかで条件に合うしっかりした構造を見つける時間的な余裕がない方にも、新築が適しています。
建物の状態を確認する手間が省けるだけでなく、あとから追加の工事が発生するリスクも回避できるでしょう。

リノベーションが向いているケース

一方、リノベーションが向いているのは以下に該当するケースです。

●コストを抑えたい
●住みたいエリアに新築用の土地が少ない
●将来的に住み替えをしたい


リノベーションは新築よりも経済的であり、コストを最小限に抑えたい方に適しています。
中古住宅の購入費用と工事費用が同タイプの新築の購入費用の70%以下であれば、リノベーションを選ぶメリットが著しく高まります。
また、新築用の土地が希少な場合は、リノベーションが多岐にわたる選択肢で利用できるため、特におすすめです。
エリアの利便性などに焦点を当て、物件を検討する場合も、リノベーションがより適しています。
さらに、将来的に住み替えを考えている場合や、老後を自然豊かなエリアで過ごしたいと考えている場合も、リノベーションが適しています。
費用対効果が高いリノベーションは、老後の資金に余裕をもたらし、住み替え後の物件選びにおいても幅広い選択肢が生まれるでしょう。

まとめ

近年では、新築住宅の購入よりも費用が安く済むなどの利点から、中古住宅を購入してリノベーションをするケースも増えてきました。
新築とリノベーションにはそれぞれメリット・デメリットがあり、向いているケースも異なります。
新築とリノベーションのどちらを選ぶべきか悩んだら、両者の違いを把握したうえでご自身に合ったものを選びましょう。


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