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中古マンションは低層階と高層階どちらが良い?それぞれを比較してご紹介

購入の豆知識

二見 敬祐

筆者 二見 敬祐

不動産キャリア11年

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中古マンションは低層階と高層階どちらが良い?それぞれを比較してご紹介

中古マンションの購入をご検討中の方のなかには、低層階と高層階のどちらを購入するかでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
低層階と高層階にはそれぞれ異なるメリット・デメリットがあるため、ご自身に合ったものを選ぶのが重要です。
この記事では、中古マンションの低層階と高層階について、メリット・デメリットと価格をそれぞれ比較してご紹介します。

中古マンションの低層階と高層階の比較①メリット

中古マンションの低層階と高層階の比較①メリット

低層階と高層階には、それぞれ違ったメリットが存在します。
どちらがより適しているかはご自身のライフスタイルや好みなどによっても異なるため、ご自身のライフスタイルなどと照らし合わせてより魅力的なほうを選ぶと良いでしょう。
以下では、それぞれのメリットをご紹介します。

低層階のメリット

中古マンションの低層階には、以下のようなメリットがあります。

●価格が比較的安い
●緊急時の避難が容易にできる
●1階なら足音で階下に迷惑をかける心配がない


中古マンションの低層階は、高層階と比べて比較的安価に購入できるメリットがあります。
安価での購入だけでなく、同価格でも広い部屋や増えた部屋数など、さまざまな選択肢が広がるでしょう。
また、災害時においても、高層階に比べて避難が容易です。
停電などでエレベーターが止まってしまった場合でも、低層階ならば階段を利用して部屋までの移動が簡単にできます。
さらに、1階の場合は下の階に住人がいないため、足音による迷惑を気にせずに生活できます。
お子さまが走り回っても、足音で下の階に住む人に迷惑をかける心配がなく、安心して過ごせるでしょう。

高層階のメリット

一方、中古マンションの高層階には、以下のようなメリットがあります。

●眺めが良い
●日当たりが良い
●人目が気にならない


高層階の大きなメリットは、なんと言っても眺めが良いことです。
眺望が開けているため、視界を遮るものがなく気持ちの良い眺めが維持できます。
良い眺望が最上のインテリアになり、絵やインテリアを飾らずとも魅力的な部屋になります。
また、日当たりが良いのも高層階のメリットの一つです。
低層階では、向いている方角によっては日が当たりにくいケースもありますが、高層階ならば北向きでも十分な明るさを確保できるでしょう。
外部からの視線も気になりにくく、プライバシーが確保されやすいのも最上階のメリットです。
さらに、周囲に高い建物がなければ、人目を気にせずに開放感のある生活を送ることができます。

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中古マンションの低層階と高層階の比較②デメリット

中古マンションの低層階と高層階の比較②デメリット

中古マンションの低層階と高層階にはそれぞれ異なるメリットがありますが、同様にそれぞれデメリットも存在します。
低層階と高層階のどちらが向いているのかを判断する際には、メリットにどれだけ魅力を感じられるかだけでなく、デメリットをどれだけ我慢できるかも重要なポイントになります。
中古マンションを購入して住みはじめてから後悔しないためにも、両者のデメリットも把握したうえで検討しましょう。

低層階のデメリット

低層階の中古マンションには、以下のようなデメリットがあります。

●騒音の影響を受けやすい
●日当たりが悪いケースがある
●ステータス重視の風潮があるマンションが存在する


低層階は地面との距離が近いため、外部からの騒音の影響を受けやすいデメリットがあります。
条件によっては、騒音だけでなく通行人の視線も気になる可能性があります。
また、低層階では物件によっては日当たりが悪い場合があるのも、一つのデメリットでしょう。
とくに、周囲が建物で密集している中古マンションでは日当たりの不足が懸念される場合もあります。
さらに、住民のなかには住んでいる階が高いほど偉いという考え方が定着しているマンションもあるため、この傾向が住民間のコミュニケーションに悪影響を与える可能性があります。
そのため、低層階に住むことが、ステータスが低いとみなされるリスクも考えられるでしょう。

高層階のデメリット

一方、高層階の中古マンションには、以下のようなデメリットがあります。

●エレベーターの混雑に巻き込まれやすい
●日差しが強すぎることがある
●地震の際に揺れ幅が大きくなることがある


高層階では、外出時や帰宅時にエレベーターが必須となりますが、時間帯によっては混雑に巻き込まれやすいということがデメリットとして挙げられます。
低層階であれば階段を使えば問題ありませんが、高層階まで階段で移動するとなると、時間と労力がかかってしまいます。
また、日当たりの良さが逆にデメリットとなり、日差しが強くなりすぎてしまうケースもあるでしょう。
夏場には気温の上がりすぎにより、光熱費がより高額になる可能性もあるため、注意が必要です。
さらに、建物の構造によっては地震の際に揺れ幅が大きくなる点も、デメリットの一つとして挙げられます。
とくに、タワーマンションのような高い建物では、地震が発生すると低層階に比べて、高層階ほど大きく揺れます。
災害時に避難が手間取る可能性も考慮して、高層階を購入する際は地震などのリスクを検討しておくことが重要となるでしょう。

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中古マンションの低層階と高層階の比較③価格

中古マンションの低層階と高層階の比較③価格

中古マンションの購入を検討するにあたって、価格は避けてはとおれないポイントです。
以下では、中古マンションの低層階と高層階の価格についてご紹介します。

階数が高くなるにつれて値段が上がる

中古マンションに限らず、マンションでは階数が高くなるにつれて値段が上がるのが一般的です。
とくに、隣に建物があり眺望や日当たりに大きな差が生まれるマンションでは、価格差も大きくなる傾向があります。
また近年では、高層階の眺望を重要視した価格設定のマンションも増加しています。
なるべく安く中古マンションを購入したい場合は、比較的安価な低層階を選ぶことが良いでしょう。
周囲に建物が密集していないエリアや低層階の建物が多いエリアに建つマンションであれば、低層階でも眺望や日当たりが良いケースもあります。
ただし、すべてのマンションで低層階と高層階に大きな価格差が生じているわけではありません。
また、東日本大震災をはじめとした、大規模な自然災害の影響もあります。
しかし、避難しやすい低層階にも一定の需要があるため、低層階だからという理由だけで大幅に安くなるわけではないため、注意が必要です。

低層階も高層階も使用できる共用施設は変わらない

中古マンションの低層階と高層階のどちらを購入するかで悩んだ場合、考慮すべきポイントの一つが共用施設です。
最近では、主にタワーマンションなどで、共用施設やサービスが充実したマンションが増加しています。
これらの施設やサービスは、低層階に住んでいても、高層階に住んでいても同様に利用可能です。
比較的リーズナブルな価格で手に入り、多彩な共用施設やサービスが利用できるというのは、低層階ならではのメリットと言えるでしょう。
眺望に関してとくこだわりがない場合、手頃な価格である低層階の中古マンションを購入し、コストを抑える手段としても検討できます。

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まとめ

中古マンションの低層階と高層階にはそれぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらが優れているとは言い切れません。
後悔しない不動産購入を実現させるためには、ご自身のライフスタイルが低層階と高層階のどちらにより適しているのかを検討したうえで中古マンション選びをすると良いでしょう。


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