シニア世代におすすめのマンションの間取りとは?選ぶ際のポイントも解説

購入の豆知識

二見 敬祐

筆者 二見 敬祐

不動産キャリア11年

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シニア世代におすすめのマンションの間取りとは?選ぶ際のポイントも解説

近年、老後の住まいとして注目を集めているのが「マンション」です。
マンションは、セキュリティ面で安心でかつ、老後も快適に過ごせることから人気となっています。
そこで今回は、老後の住まいにマンションがおすすめの理由や、シニア世代におすすめな間取りとマンションを選ぶ際のポイントを解説します。
シニア世代向けのマンション購入をご検討中の方は、ぜひご参考になさってください。

シニア世代の老後の住まいにマンションの間取りがおすすめの理由

シニア世代の老後の住まいにマンションの間取りがおすすめの理由

シニア世代の老後の住まいとして人気となってるのが、マンションです。
では、どうしてマンションが選ばれるのか、その理由を見ていきましょう。
主な理由は、以下の4つです。

●バリアフリー性が高い
●駅近の便利な場所に住める
●セキュリティ面で安心できる
●管理がラク


それぞれの理由をご説明します。

理由①バリアフリー性が高い

マンションは、ワンフロアに必要な設備が集約されるため、バリアフリー性が高いという特徴があります。
高齢になると、階段の昇降が負担となり、2階建ての一戸建てでは移動が困難になることが多くなります。
マンションであれば、居住空間に段差がなく、老後でも安心して快適に生活することが可能です。

理由②駅近の便利な場所に住める

一戸建て住宅と比べて、マンションは立地が良いというメリットがあります。
老後にマンションを選択すれば、駅に近いエリアに住むことができるため、商業施設や買い物施設、病院への通院にも困らないでしょう。
立地の良いマンションに暮らせば、将来的に車を手放しても問題なく生活できます。

理由③セキュリティ面で安心できる

老後の不安として挙げられるのが、犯罪に巻き込まれることです。
マンションであれば、防犯カメラやオートロックが設置されていることが多く、セキュリティ面で安心です。
また、管理人が常駐しているマンションや警備会社と提携しているマンションであれば、より安心して老後を過ごすことができるでしょう。

理由④管理がラク

マンションは、一戸建てと異なり、玄関や廊下、ベランダ、外壁といった共用部分の管理は管理組合がおこないます。
修繕積立金が必要ですが、自ら維持管理の計画を立てる必要がないため安心です。
また、高齢者にとって負担となる玄関前の雪かきや雪下ろしなども、マンションでは基本的におこなう必要がありません。

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シニア世代におすすめなマンションの間取り

シニア世代におすすめなマンションの間取り

マンションで老後を快適に過ごすためには、間取りも重要になってきます。
ここでは、シニア世代におすすめの間取りを解説します。

快適に過ごせる広さの目安

国土交通省が定めた「住生活基本計画」によると、老後を夫婦2人で過ごすには30~50㎡の住居が望ましいとされています。
狭すぎると窮屈に感じ、広すぎると管理や税負担が大きくなるためです。
そのため、老後にマンションで2人暮らしをする際は、30~50㎡の部屋を選ぶのがおすすめです。
また、3人世帯や広く快適に過ごしたい場合は、40~75㎡のマンションが適しているでしょう。

おすすめの間取り①1LDK

シニア世代におすすめの間取りの1つ目は、1LDKです。
1LDKは、リビング・ダイニングとキッチン、居室が1つという間取りです。
1LDKは、夫婦で一緒に過ごす時間を増やしたい方に適しています。
居室のドアを引き戸にしておけば、来客がない場合に開放でき、リビングと居室をつなげた広い空間を作ることができます。
また、1LDKのマンションは、それほど購入価格が高くないため、お手頃価格で購入できる点がメリットです。

おすすめの間取り②2LDK

2つ目のおすすめの間取りは、2LDKです。
2LDKは、リビング・ダイニング、キッチンにくわえ、居室が2つある間取りです。
2LDKは、居室が2つあるため、夫婦それぞれの時間も尊重したい場合に適しています。
また、1つの居室を寝室にし、もう1つを趣味の部屋や仕事部屋などにすることも可能です。
2LDKの面積は60~80㎡であり、広く快適に生活できる点がメリットです。

マンションは間取りが重要

前述したように、セキュリティ面で安心できることや立地条件が良いことから、老後のマンション暮らしが人気を集めています。
しかし、より快適に過ごすためには、シンプルな間取りで家事が楽になる動線の間取りにすることが大切です。
シニア世代のうちに老後について早めに考えておくことも重要です。

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シニア世代がマンションの間取りを選ぶ際のポイント

シニア世代がマンションの間取りを選ぶ際のポイント

最後に、シニア世代がマンションを選ぶ際のポイントを解説します。
おもなポイントは以下の4つです。

●ゆとりがある間取りにする
●引き戸で仕切られている間取りを選ぶ
●トイレは位置と形状を確認しておく
●水回りは集約された間取りを選ぶ


それぞれのポイントについてご説明します。

選ぶポイント①ゆとりがある間取りを選ぶ

年齢を重ねると、動作がゆっくりになるため、シンプルでゆとりのある間取りを選ぶことがポイントです。
玄関からリビング、トイレまで一直線で移動できると、怪我や転倒リスクが少なくなります。
また、サニタリースペースや玄関を広くしておくと、座って作業をしたり途中で一休みしたりすることができます。

選ぶポイント②引き戸で仕切られている間取りを選ぶ

ドアを開閉する開き戸ではなく、横にスライドできる引き戸で仕切られている間取りを選ぶこともポイントです。
引き戸は、身体への負担が少ないため、高齢者でも安心して生活することができます。

選ぶポイント③トイレは位置と形状を確認しておく

年齢を重ねると、トイレに行く頻度が増えていきます。
そのため、トイレの位置と形状は、必ず確認しておくことが重要です。
夜中の利用を考慮し、トイレが寝室に近い間取りのマンションを選ぶと良いでしょう。
また、トイレが住まいの中心部近くに位置している間取りは、寝室だけでなくリビングにも近くなるため、おすすめです。
さらに、トイレのドアの形状にも注意が必要です。
ドアがトイレの内側に開閉する形状では、何かあった場合にドアが開けられなくなる可能性があります。
そのため、トイレのドアは外側に開く形状か、引き戸であることを確認しておきましょう。
元気なうちはトイレの位置や形状に注目しにくいですが、老後のことを考えて必ずチェックしておくことをおすすめします。

選ぶポイント④水回りは集約された間取りを選ぶ

マンションを選ぶ際は、水回りが集約された間取りとなっているかも注目しましょう。
キッチンや浴室、洗面所といった水回りがバラバラであると、炊事や洗濯といった家事の負担が大きくなります。
そのため、水回りが集約されている間取りであれば、料理をしながら洗濯することも可能です。
また、洗面所に出入口が2か所ある間取りもおすすめです。
出入口が2か所あれば、朝の忙しい時間でも家族同士がぶつかることなく、作業をおこなうことができます。
さらに、リビングと浴室が近い間取りにしておくと、思いがけない事故が発生しても気付きやすく、すぐに対処することが可能です。
このように、水回りが集約された間取りかどうかも、マンション選びの際にはチェックしておくことをおすすめします。

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まとめ

マンションは、バリアフリー性が高くセキュリティ面で安心なことから、老後の住まいとして注目を浴びています。
シニア世代の方が間取りを選ぶ際は、住みやすさよりも怪我なく快適で安心した生活を送れるかが重要です。
そのため、ゆとりがあり、引き戸で仕切られている、水回りが集約されている間取りを選ぶことがポイントです。


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